The previous night of the world revolution

ストレスには耐性があったはずの俺は、たった数ヶ月でぼろぼろになった。

さすがに堪えた。予想はしていたけれど、最初の数ヶ月で受けた苦しみは、予想を遥かに上回っていた。

これを六年間。考えただけで、目の前が真っ暗になった。

学校には居場所はない。学生寮でも居場所はない。

頼れる友達もいない。当然ながら、家族とも会えなかった。

そもそも俺が会って嬉しい家族は姉だけだ。

学園は基本的に、年に二回ある長い休暇以外は、実家には帰れなかった。

それどころか電話もこちらからはかけられず、向こうからかけてきた場合のみ受けることを許される。

手紙は書けるけど、それも月に二回のみ。おまけに手紙の内容は逐一室長に検閲される。だから、下手なことは書けない。

向こうから届いた手紙も同じように、先に室長に検閲される。

金銭や飲食物などの、外部からの差し入れは一切禁止。

週末の外出も制限され、月に一度のみに限られる。

おまけに外出したいときは二週間以上前に室長に申し出て、いつ何処に何時間ほど外出するかを伝え、それから学生寮を取り締まる寮母に許可を得てからでないといけない。

勿論、許可された曜日に、許可された時間だけしか外出は許されない。

一分でも帰りが遅れれば、ペナルティを与えられて、向こう三ヶ月間は外出を禁じられる。

外出理由も、室長と寮母が適切と判断される場合でなければ許可されない。

欲しい本があるからとか、外食がしたいからとか、そんな理由ではまず許可は降りない。

外部からほぼ完全に途絶された俺は、何処にも逃げ場がなかった。

俺にとって学園は、正に自分の四方を囲む檻のようだった。

俺は、日に日に弱っていった。