The previous night of the world revolution

頭の中に大草原が広がった状態で、俺は簡単に自己紹介をしたが。

何を喋ったのか、あんまり覚えてない。

鏡は見てないけど、自分の顔は多分、能面みたいになっていたことだろう。

これは一体何の苦行ですか。

しかも。

会議始まってからずっと、正面に座っている三番隊の隊長さんが、にやにやしながらこちらを見てくるのが気になって気になって。

何この人。パワハラですか。

「…何か?」

あんまり気になるので、俺の方から声をかけてみた。

すると、待ってましたとばかりに彼は答えた。

こいつ、誘い受けしてやがったな。

「歴代最年少隊長様が何日持つか、賭けてるもんでね。知ってるか?」

「はぁ…そうなんですか。ちなみにあなたは何日ですか?」

「三日だ」

「じゃあ、せめて四日は頑張りますね」

いくら賭けたのかは知らないが、癪なので賭け金パーにしてやりたい。

「アドルファス殿。不必要な発言は控えてもらおう」

「はいはい。済みません」

騎士団長が冷静に諌めると、アドルファス殿、とやらはちっとも反省していない様子で、形だけ謝罪した。

この人感じ悪いなぁ…と思ったが、後にこの人は単純にこういう人なのだと俺は知ることになる。

ちなみにその賭けって、俺も参加しちゃ駄目なのかなぁ…。

自分が何日持つのかは分からないが、せめて四日は頑張ろう。

そう心に決めた、人生初の隊長会議であった。

ちなみにこの会議、毎週あると聞いて魂が抜けかけた。