昼休みに屋上へ行くと、屋上のベンチで眠る蒼がいた。

マジマジと見つめる。手足も長くて顔も整ってる。

前はモヤシにしか見えてなかった。

きっと普段の蒼はそんなに変わってない。

私にとっての、彼の見え方が変わったのかも!


指も長い。そっと手の大きさを合わせてみる。

指の関節いっこ分くらい長い。

大きい綺麗な手。

スッとラインの入った二重瞼。

鼻筋が通ってて、ちょっと厚めな唇。

顎もシャープでずっと見ていたかった。

私は吸い込まれるように、近づいていった。

蒼の唇にキスをした。
自分の唇が震えているのがわかった。
蒼のツヤのある唇は柔らかい。

ウワァ〜何やってんだ?
自分でも驚きすぎて、ドキドキしてる。


「あ…や?」