「はぁ……はぁ……これ…受け取って」

息を切らせながら精一杯差し出した。



「サンキュ」

ちょっとかすれた、大好きな声だ。




「最近……蒼と仲いいんだな」






連君そんなこと言わないで。

私は心の中で思う。




「ないない……たまたま一緒にいるだけ」

「そっか」




誤解してる?もしかして。


戻りたい……恋人にもう一回戻りたい。

どんなに願っても、無理か……。