「娘…送ってくれてありがとな」

「あ、いえ、とんでもないです」

「家…入れば?」



はあ!?



「ちょっと何言ってんの、パパ」

「何か問題あんのか?」

「いやいや、迷惑でしょ」



パパが夏葉を見た。



「お前、迷惑?」



こっわ!



そんなん迷惑だなんて言えるわけないじゃん…。



夏葉も恐縮してしまってる。



「あ、じゃあ少しだけお邪魔させていただきます…」



そう言って家の中に入ってく。



「夏葉、ごめん…」

「いや、俺龍臣さんのファンだし…」

「まじ?」



知らなかった…。



まさかパパ目当てであたしと!?



「…おい、なんか変なこと考えてるだろ」

「変なことって?」

「龍臣さんとお前は別だからな」

「…」



好き…。



家に入ると、リビングでくつろいでたママがびっくりしてた。



「夏葉じゃん、どうしたの?」

「お前知ってたのか?」

「何が?」

「こいつら付き合ってるらしい」

「まじで!?」



なんか面倒くさいな…。



夏葉は夏葉でサーフ界のビッグ2人を目の前にして緊張してるっぽいし。



「あんたいくつだっけ」



ママが夏葉に聞いた。



「22です」

「22で高校生に手出す意味わかってんの?」



ママもこわ…。



まあママは元から気が強い性格してるんだけど。