夏葉が2人に許可を取って、2人のことも撮影してる。



2人はかなり雰囲気が良くて、ラブラブって感じだ。



今も、キッチンでご飯を用意してくれてるんだけど、愛姫が悠星くんにあーんってしてる。



「…なに?」



悠星くんがあたしたちの視線に気づき、じとっとした目を向けてくる。



「ううん? 仲良さそうだなって」

「…そっちこそな」



あっ…。



テーブルの下で夏葉の膝に手置いてるの見られてたか…。



結婚して数年、あたしたちもラブラブです。



それからしばらく愛姫のおうちにお邪魔してからお(いとま)した。



「じゃあまたね」

「うん、今日はありがとう」



家を出ると、夏葉が手を出してくれる。



いつも通りのそれがとても嬉しい。



あたしは夏葉の手をぎゅっと握った。



「ホテルまで歩いて帰らない?」

「あり」



ホテルまで歩いて1時間くらいかな。



たまには2人でゆっくり歩くのもいいよね。



カリフォルニアの海辺の街を2人で歩く。



時折夏葉があたしのことをカメラに収める。



夏葉の方を向いてにっこり笑った。



「夏葉、これはオフショットね」



そう言ってカメラを下にさげて、夏葉にチューをした。



「かわいいことしてくれんね」

「へへ」



夏葉にぴとっとくっつく。



あたしだけの夏葉だもーん。



1時間かけて歩き、ようやくホテルに着いた。



「疲れた~」

「風呂入るか」



夏葉がそう言ってバスタブにお湯を溜める。



「もう動けないよ~」



ベッドに倒れ込むあたし。