リビングに入ると誰もいない。



みんな出てるのかな…。



「夏葉なんか飲む?」

「ん、ありがと」



コーヒーを淹れてあげて2人でソファに座った。



夏葉の手を取って握る。



「しばらくこの手にも触れられなくなるのか…」

「そうだな…」



見つめ合った。



そのままキス…



と思ったらお風呂からパパが出てきた。



夏葉が慌てて体を離して両手を膝につけた。



「なんでお前いるんだよ」



こわっ…。



「すみません…」

「連絡したじゃん! 見てない?」

「さっきまで海行ってて見てなかった」



夏葉がビビっちゃってんじゃん~…。



「今日どこまで行ってたの?」

「今日は勝浦」

「そっか。波どうだった?」

「イマイチ」

「だよね」



なんてことない会話で場をとりなす。



「ママは?」

「そよ子ならシェイプルーム」



ママも家にいたんかい!



「呼んでくる!」



夏葉を連れてシェイプルームに行った。



「ママー?」



言いながらシェイプルームに入る。



「夏葉じゃん、なんでいんの?」



ママまで…。



「すみません…」

「連絡したじゃん~…。ママも見てないの?」

「ごめんごめん」



キリの良いところまでいったらリビングに行くというママ。



また夏葉とリビングに戻った。