夏葉が目をつぶったままあたしを左腕で引き寄せる。



朝から超幸せだけど…学校遅刻する…。



心を鬼にして夏葉の腕からすり抜けて、学校へ行く準備をしてると、夏葉が途中で起きた。



一緒に朝ごはんを食べて、家を出る…。



「じゃあね、死なないでね…」

「だから死なねえって…」

「へへ。じゃあね、いってきます!」

「ん。頑張って」



行ってきますのチュー!



うん、頑張る!


夏葉に手を振って出発した。



学校では、リアに「女子高生が23の男の家から朝帰り」とからかわれ、一日授業を受けて。



放課後は海へ。



夏葉は昨日できなかった仕事をしに行くらしい。



海に行ったら花枝さんと愛姫と…悠星くん?



「やっほー」

「ミカゼ!」

「なんで悠星くんいるの?」



愛姫は花枝さんにコーチングしてもらってるから分かるけど…。



悠星くんはなぜ?



「俺も花枝さんにコーチお願いすることにしたんだよ」

「そうなの!?」

「ん。花枝さん教えるのまじ上手いから。もっと高み目指したいし」



みんな頑張ってるんだね…。



あたしも負けてられない。