「んっ…これ…やばい…っ」



薄暗い部屋でかすかに見える穂風の表情が愛おしすぎて。



俺の胸の奥深くをぐっと捉えて離さない。



こんなに人を大事だと思ったことがない。



触れれば壊れそうで…。



でも俺の物にしたくて…。



「入れる…平気か?」

「ん…ゴムは?」

「大丈夫」



穂風の手に自分の手を重ねて絡み合わせた。



「多分すげえ痛い…」

「うん…頑張る」



穂風が俺の手を少し強く握る。



そして穂風の中に入っていく…。



「いたっ…いっ…やばい!」

「息吐いて力抜け…」



穂風があり得ないくらいの力で俺の手を握る。



爪立ってるし…。



「痛い…っ。まじ…ちょっ…ストップ…」



その言葉で、一旦その場でストップ。



穂風のおでこにキスをした。



「痛…すぎる…」

「やめるか?」



俺がそう言ったら、穂風が静かに首を振りながら、かすれそうな声で「やめないで…」と言った。



こいつはほんとに…。



「優しくする」

「うん…」



穂風のまぶたに若干涙が浮かんでる。



そんな穂風のまぶたにキスをして、唇にもキス。



ゆっくりと続けて…。



「ん、とりあえずここまで。よく頑張った」



穂風の頭を撫でた。



「死ぬかと思った…」

「ごめんな?」

「ううん。死ぬほど痛かったけどなんか…超幸せだった…」



そう言って、隣で軽く抱く俺に穂風が顔を近づけてキスした。