そんな心配をよそに、一緒に洗い物をして片付けをし、交代でシャワーを浴びた。穂高さんは今日もソファで寝るつもりなのか、傍らのテーブルにノートパソコンや書類を広げて仕事でもしているようだ。
「あの、穂高さん。今日はベッド使ってくださいね。シーツも洗っておきましたし」
「えっ?シーツ?」
「はい、二日間も私が使ってしまったし、汗もかいちゃったと思うから……」
「一緒に寝ないの?」
「はい、一緒に……はい?!」
言葉を理解した瞬間、心臓が口から飛び出そうになった。心臓がバックンバックンうるさくなる。だけど動揺しているのは私だけで、穂高さんは涼しい顔をしている。
あれ?
私がおかしいの?
確かに「一緒に寝るのもいいかもね」なんて、つい今朝言われた気がするけど。そのときも穂高さんは何とも思ってない感じだったし……。
「あ、でもベッドじゃ狭いかな?どうする?」
「ど、……どうしましょう?」
まさか私に決定権がある?
え、どうする?どうしたらいい?
何も言えないでいると、穂高さんがくすっと笑って眉を下げた。
「ごめん。そんな困らせたいわけじゃないから。莉子さんは今日もベッドで寝たらいいよ。俺はここでいい」
「それは嫌です」
「嫌?」
「嫌……です。穂高さんがちゃんと休めないのは嫌です」
「うーん、じゃあ、一緒に寝る?」
こてっと首を傾げるので、私はまた困ってしまった。だって、一緒に寝るって……寝るって……。そ、そうか、別に変な意味じゃないわよね。一緒のベッドで眠るだけだもの。そこに変な意味はないに決まってる。何を考えているの、私ったら。
「一緒に寝ます」
そう伝えたら、今度は穂高さんの方が困った顔をした。
あ、あれ?
答え、間違えたかな?
オロオロしていると、穂高さんはノートパソコンをパタンと閉じる。書類もささっとまとめて、立ち上がった。
「じゃあ、寝ようか」
手を引かれて寝室へ。
やばい。そういう“寝る”じゃないってわかっているのに、変に意識してしまって心臓の音がバカみたいにうるさい。胸のあたりをぎゅうっと押さえてみたけれど、一向に静まりそうになかった。
「あの、穂高さん。今日はベッド使ってくださいね。シーツも洗っておきましたし」
「えっ?シーツ?」
「はい、二日間も私が使ってしまったし、汗もかいちゃったと思うから……」
「一緒に寝ないの?」
「はい、一緒に……はい?!」
言葉を理解した瞬間、心臓が口から飛び出そうになった。心臓がバックンバックンうるさくなる。だけど動揺しているのは私だけで、穂高さんは涼しい顔をしている。
あれ?
私がおかしいの?
確かに「一緒に寝るのもいいかもね」なんて、つい今朝言われた気がするけど。そのときも穂高さんは何とも思ってない感じだったし……。
「あ、でもベッドじゃ狭いかな?どうする?」
「ど、……どうしましょう?」
まさか私に決定権がある?
え、どうする?どうしたらいい?
何も言えないでいると、穂高さんがくすっと笑って眉を下げた。
「ごめん。そんな困らせたいわけじゃないから。莉子さんは今日もベッドで寝たらいいよ。俺はここでいい」
「それは嫌です」
「嫌?」
「嫌……です。穂高さんがちゃんと休めないのは嫌です」
「うーん、じゃあ、一緒に寝る?」
こてっと首を傾げるので、私はまた困ってしまった。だって、一緒に寝るって……寝るって……。そ、そうか、別に変な意味じゃないわよね。一緒のベッドで眠るだけだもの。そこに変な意味はないに決まってる。何を考えているの、私ったら。
「一緒に寝ます」
そう伝えたら、今度は穂高さんの方が困った顔をした。
あ、あれ?
答え、間違えたかな?
オロオロしていると、穂高さんはノートパソコンをパタンと閉じる。書類もささっとまとめて、立ち上がった。
「じゃあ、寝ようか」
手を引かれて寝室へ。
やばい。そういう“寝る”じゃないってわかっているのに、変に意識してしまって心臓の音がバカみたいにうるさい。胸のあたりをぎゅうっと押さえてみたけれど、一向に静まりそうになかった。



