「明日9時ですね」
「そうですね、楽しかったです」
「僕も…じゃあ明日」
玄関でさよならをして、優はいつも友達が集まる居酒屋に入っていった。
「おっ、やっと優が来たぞ」
「おー、久しぶり」
優はだいたい夕食をこの店で済ませることが多い。
安くて大学の友達が誰かはいるたまり場になっていた。
もちろん大学からも近くて駅からも近い。
優は座敷に座ると烏龍茶を頼んだ。
「メシは?飲まねーの?」
「食ってきたし、今日は車」
「どこで?」
「んー、まだ内緒」
「女かよ」
「彼女できたのか?」
次々と質問が飛び交う。
「職場の先輩かな」
「実習中の保育園の?」
「そうそう」
「美人な保育士さんがいたのか、いいな」
「美人と決めつけるなよ」
結羽先生は美人というか可愛い系だからな
「でも優って美人といつも付き合ってるじゃん」
「そんな事はない(笑)」
「そして振るっていうな(笑)」
そうだそうだと友達にからかわれる。
「別にすぐ別れるつもりでは付き合ってはない」
「早すぎだろ、寝たら捨てるのか?」
アッチの相性とかいいだすし、全く…
「そんなことは無い、ただ美人はプライドも高い、自分に自信がある、それは自分磨きの為に全然いいよ、でも僕が惹かれる所はそういう所じゃないって事に最近気づいた」
ほぉーと納得はしてくれたみたいだ。
優が真面目になったぞと友達に言われた。
「僕は明日仕事だから帰るな」
「さっき来たばっかりじゃん」
「だから実習があるんだよ(笑)、じゃあな」
優は家に帰っていった。
自分のマンションに帰るとベッドに横になった。
結羽先生を抱きしめて寝たいな…
風呂ためよとお湯はりボタンを押して服を脱いだ。
冷蔵庫、何かあったっけ…
何もねえな…
まあ腹は減ってないからいいか
さっさと風呂に入り明日の準備をして優は眠りについた。



