☆霞side☆
輝星の肩に手を回し、大好きな人と二人きりになれる軒下に輝星を連れてきた俺。
ベンチに座らせたまではいいが、輝星は隅っこで震えている。
大やけどを負わせてしまった俺のことを、今でも許せないんだろう。
泣きそうな顔でうつむく輝星は、俺を一切見ようとはしない。
じっと足元を見つめ、とにかく苦しそうで。
なんて声を掛ければ、輝星の笑顔が引き出せるのか。
考えてはみるものの、6年間も無視し続けてきただけに正解が全くわからないんだ。
輝星と流瑠さんは付き合っていない。
それがわかった瞬間、心の底から嬉しかった。
キスも俺の勘違いだった。
安どのため息が止まらなかった。
大好きすぎるからこそ悪い方への想像が膨らんでしまったんだと思うと、恋心というのは感情を脅かす悪魔なのかと恐ろしくなる。
そして言われた。
俺のことが今でも大好き。
一緒にテニスができるなんて嬉しすぎだと。



