予想もしていなかった言葉に驚きを隠せない。
目を見開いた直後、僕は顔を思い切り左右に振った。
僕の初恋は霞くんなんだよ。
幼稚園の頃から僕の心を独占しているのは、霞くんだけなんだよ。
こんなに大好きなのに、他の人に恋心を抱くなんてありえないよ。
わかってもらいたくて顔をブンブンしたのが、いけなかったらしい。
「流瑠さんと付き合っているってこと?」と、さらに深く勘違いをされてしまった。
違う違うと涙目になりながら、頬に毛束が当たるくらい全力で顔を振る。
「なんで……霞くんは……そう思うの?」
「いつも教室でふたりは一緒にいるよね。部活も同じだし、仲良すぎだなって」
違うの、違うの!
「流瑠ちゃんから、僕と霞くんが高校で絡んだらこんなシチュになるっていう腐女子の妄想を聞かされてるの」
僕は霞くんに嫌われてるから、そんなシチュにならないよって言ってはいるんだけど、流瑠ちゃんはそんなことないって聞いてくれなくて……
「調理室でのキスだって……」
「キス?」と、勝手に僕の首が傾いた。



