大好きと伝えてしまったのは、たった1,2分前のこと。
僕の気持ちを耳にした瞬間の霞くんの顔が、信じられないと言わんばかりに固まっている。
霞くんは今は、どんな気持ちで僕の隣に立っているんだろう。
気まずさに襲われ、下げた視線を上げられない。
現実を見つめるのが怖い。
これ以上嫌われたくない。
その時……
「輝星」
傘の上で跳ねる雨音とともに、真剣な落ち着き声が降ってきた。
ビクリと肩が跳ね上がりはしたものの、僕はまだ顔を上げられない。
「答えて」
真剣さが色濃くなった低音ボイス。
声帯を震わすことさえままならない僕は、オドオドしながらあごを下げる。
「付き合ってないの? 流瑠さんと」
そうだよ、霞くん。
流瑠ちゃんと僕は、高1で出会って以来ただの親友だよ。
ただの親友という言葉は、語弊があるか。
僕のことを妄想の対象物として崇拝しているところがあるから、友達という言葉ではくくれない特殊な関係で……って。
ん?
付き合ってる?
僕と流瑠ちゃんが?



