「流瑠ちゃんが腐女子になったのは、僕と霞くんのせいなんだって。小5から僕たちを推しカプだと思い込んでるの。初めてそのことを聞いた時は責任感じて謝っちゃったけど、僕と霞くんをくっつけようとテニスのペアを組むように仕組んだのはやりすぎだったよね。でもでも僕は霞くんのことが今でも大好きだから、一緒にテニスができるなんて嬉しすぎなんだけど。アハハ」
僕は心から笑った。
ユルフワ髪が揺れるほど無邪気に笑った。
僕の親友は変わり者でしょ!ってわかって欲しくて。
でも僕の喉から漏れる笑いが尽きた直後、後悔と罪悪感がダブルで襲ってきて、僕の首筋に冷や汗が伝う。
キョトン顔の霞くんから視線を足元に逃がしたと同時、やってしまったの寒気が背筋を駆け上がった。
奏多くんに好意を持ち、僕を毛嫌いしている霞くんに、僕はとんでもないことを言っちゃったんだ。
『僕は今でも霞くんのことが大好き』って。
違うよ、違うんだ!って言いたいけれど、本当は何も違わない。
【霞くん大好き】は本物の感情で間違いない。
6年間拒絶され続けても、恋心は日々膨れ上がっているのが現実だ。
暴れ狂うようにうずく恋心が手に負えなくて、それがずっと嫌で。
イヤって、霞くんのことじゃないよ。
霞くんのことは大好きでたまらない。
あれ?
今は何を考えるべきなのか、わからなくなってきちゃった。



