地雷カプブルー



 「でも霞くんは……」と空気が小さく震え、輝星に焦点を合わせる。

 「高校に入って奏多くんと仲良くなって……奏多くんとたくさん笑い合ってて……僕とは目も合わせてくれなくて……」


 顔を見られたくないのか、輝星はベンチに腰かけたまま俺に背を向けた。

 
 「小学校までは言ってくれてたのに……輝星以外の友達なんていらないって……だから輝星も、俺以外と仲良くしないでって……」

 肩が小刻みに震えている。

 声も辛そうに震えている。


 輝星を守りたい。

 その一心で輝星から離れたけれど、大好きな人をこれほどまでに傷つけていたんだな。


 死ぬまで心の中に閉じ込めておくつもりだった想い。

 他人に打ち明けるのを拒んできた本心。

 意を決して、俺は雨音に溶かした。


 「……怖かったんだ」


 はぁぁぁと深いため息を吐いたのち、輝星が俺を注視している気配を肩越しで感じとった。

 視線を合わる勇気が出ないまま、俺は穏やかに言葉を続ける。


 「輝星は俺を守るためなら、簡単に命を投げ出そうとするでしょ?」