攻略不可能なクソゲーのヒロインに転生していたので、殺される前に離脱したい 〜溺愛ルート? 何それ?〜


「わかったわ。じゃあ、行きましょ」

「はい」


 廊下を歩く私の斜め後ろを、ビトがついてくる。
 なんだかジロジロ観察されているようで、居心地が悪い。



 付き人をほしがったの、失敗だったかも。
 まさか家の中でもこんな監視されることになるなんて……。



 はぁ……と何度目かのため息をついたとき、中庭に到着した。
 相変わらずの癒しの空間の中に、目的の人物が座っているのを発見した。



 いた! レオン!



 草の上に座って本を呼んでいる美少年の姿は、これから写真集の撮影ですか? と聞きたくなるくらい絵になっている。

 ピロン

『選んでください。

 ①ごきげんよう
 ②何を読んでいるの?
 ③私も隣に座っていい?』



 ……最初の質問と同じね。
 あのときは無視が正解だったけど、今回は()()があるし……。



 私の手には、レオンの求めているもの(たぶん)がある。
 これを持っていたら、話しかけても好感度は下がらないはずだ。



 大丈夫……だよね?
 この前1%下がっちゃったし、これ以上下がるのは困るんだけど。



 チラリと後ろにいるビトを見ると、何しているんだ? と言いたそうな顔で私を見ていた。
 中庭の入口に立ちジッとレオンを見つめていたら、不審そうな目を向けられても仕方ない。



 えーーい! 迷っててもムダだ!
 いってみるしかない!