攻略不可能なクソゲーのヒロインに転生していたので、殺される前に離脱したい 〜溺愛ルート? 何それ?〜


 とりあえず、一気に12%も下がることはないと思うし……あと1回くらいエリオットのイベントがあってもなんとかなるかな?



 コンコンコン

 そんなことを考えていると、部屋をノックされた。
 この家に来てから、こんなにゆっくりで丁寧なノックをされたことがない。
 いつもなら高速ノック&即座にドアが開くのに、ドアノブに手をかけられている気配もない。



 すぐにドアが開かない?
 もしかして、私の返事を待ってる?



「……はい?」

「ビトと申します。エリオット様の命令で参りました」

「!」



 もしかして、さっき言ってた付き人!?
 本当に呼んでくれたんだ! ってゆーか早っ!!



「どうぞ」

「失礼いたします」


 カチャ……と静かにドアが開き、騎士の格好をした18歳くらいの若い男性が部屋に入ってきた。
 
 背が高く、ネイビー色の髪の毛。
 整った顔をしていて、右目には黒い眼帯をつけている。
 愛想良くする気はないらしく、言葉遣いは丁寧なのにムスッと不機嫌そうな顔をしている。