シーーンと静まり返った部屋の中で、エリオットが口を開く。
先ほどまでの低く冷たい声ではなく、最初と同じ声のトーンに戻っている。
「というわけで、君への疑いは誤解だったようだ。すまないな、フェリシー」
「い、いえ」
あああ……この豹変具合がこわいっ!
謝られたというのに、まだ恐ろしいオーラをヒシヒシと感じる。
私の声が微かに震えていたことで、それが伝わってしまったらしい。
無表情だったエリオットの口角がまた少しだけ上がる。
でも、謝られたってことはこのイベントは成功ってことだよね?
好感度を確認したいけれど、エリオットの目の前で不自然な行動は取れない。
早く解放してほしいと願っていると、思いも寄らない言葉をかけられた。
「疑いをかけた詫びとして、何か君の望むものを1つ贈ろう。何がいい?」
「……え?」
望むものを1つくれる? 何それ?
このイベントに成功したのが初というのもあるが、今までゲーム内でこんな提案をされたことは1度もない。
それに、エリオットの性格からして本当に何か贈りたいから言っているとも思えない。
さっき私がちゃんとした答えを出さなかったから、もう1度試してるんだ!
こういったら私がなんて答えるのか……!
どうしよう! なんて答えるのが正解なの!?



