スタスタと足早に近づいていくと、気配を察したレオンが目だけ動かして私を見た。
バチッと目が合ったけど、そのまま何も言わずに横を通り過ぎる。
「…………」
「…………」
その瞬間、宙に浮かんでいた選択肢がフッと消えた。
……大丈夫?
目が合った状態で思いっきり無視しちゃったけど、これって逆に好感度下がるんじゃ!?
自分の行動が正しかったのか自信がなくなり、一気に不安に襲われる。
レオンの好感度が1番高い状態とはいえ、今は1%だって好感度を下げたくない。
確認してみなきゃ!
視界の右下にずっとある本のマークを指で触れると、マイページがパッと表示された。
『好感度
エリオット……8%
ディラン……11%
レオン……13%』
レオン、13%!? 1%上がってる!!
じゃあ、やっぱり無視するのが1番なんだ!
ホッと安心するとともに、無視したことで好感度が上がることにドン引いている自分がいる。
これで好感度が上がるなんて、ほんっとこの家の兄弟ってみんな変!!!
これからも関わらなくてはいけないこの3兄弟のことを考えるだけで、頭が痛くなってくる。
自分の未来を不安に思いながら、私は足早に中庭を通り過ぎた。



