攻略不可能なクソゲーのヒロインに転生していたので、殺される前に離脱したい 〜溺愛ルート? 何それ?〜


 頭の中ではディランへのツッコミが止まらない。
 でもこれらを全部口にすることなんてできないため、とりあえずビトに視線を送ってみた。

 私の困惑が伝わったのか、ビトがそっとドアを指差す。


「……我々も行きますか?」

「……そうね」


 テーブルの上にあるお皿を手に取り、2人でディランの部屋を出た。
 さっきのは、いったいなんだったんだ……と呆然としながらトボトボ廊下を歩いていく。



 とりあえず、好感度を見ればさっきのイベントが成功したかどうかわかるよね……?



 視界の端にある本のマークにそっと触れて、マイページを表示させる。


『好感度

 エリオット……12%
 ディラン……30%
 レオン……17%
 ビト……47%』



 ディラン……30%……?



「えええええっ!?」

「!? どうしました? フェリシー様!」

「あっ。な、なんでもないのっ」

「?」


 廊下を歩きながら突然大声を上げた私を、ビトが不思議そうな目で見てくる。
 なんとか平静を装ったけど、心臓はバクバクと激しく動揺していた。