「…………」
「…………」
パキッボリボリボリ……
ディランの口の中で、クッキーが乱暴に噛み砕かれている音がする。
それらを一気にゴクンッと飲み込むと、やっとディランがこちらに顔を向けた。
いつもは眉を吊り上げて見下してくるような顔をしているのに、今はどこか気まずそうに苦々しい顔をしている。
こんなディランの顔を見るのは初めてだ。
な、何? この顔……。
「……これで……」
「?」
「これでエリーゼの代わりになれたとか思ってんじゃねーぞ!? お前なんかまだまだなんだからな!」
は?
意味不明なことを叫ぶなり、ディランはガタッと椅子から立ち上がって部屋から出ていってしまった。
その場には、ポカンと立ち尽くす私とビトだけが残っている。
いや。意味わかんないんですけど!?
クッキーの感想は!?
このイベントの結果は!?
エリーゼの代わりになれたとか、そんな話どっから出てきた!?
そんなこと思ってないし!!
ってゆーか、ここあなたの部屋ですけど!?



