そんな不安を抱きながらも、クッキーを口に運ぶ。
パキッとクッキーが割れた瞬間、ディランと後ろにいるビトから「フッ」と息が漏れたような音が聞こえた気がした。
心なしか、ディランの肩が小刻みに震えている気がするのは気のせいだろうか。
なんだろう? なんか今日のディランは変……。
っていうか、このクッキーめちゃくちゃ美味しいんですけど!?
「どうだ? 俺に食べさせられるような出来なんだろうな?」
「はいっ。とっても美味しいですっ」
「!」
想像以上のクッキーの美味しさに感動して、ついディランに向かって明るく答えてしまった。
ハッと我に返って真顔に戻したけれど、なぜかディランは私から顔をそらしている。
や……やばい!!
図々しい態度だって怒られちゃうかな!?
謝ったほうがいいのか迷っていると、ディランは無言で自分の顔のクッキーを手に取り、そのままパクッと食べてしまった。
えっ? いきなり食べた!!
ディランが何を考えているのかわからない。
でも、今はそんなことよりもクッキーの感想を聞くほうが大事だ。
このイベント、成功したのか失敗したのか……。
「あの、いかがでしょうか……?」
「…………」
恐る恐る問いかけてみたけど、返事はない。
ディランは私から顔をそらしたまま、今度はレオンの顔のクッキーを口に入れた。
ええっ? 2枚食べた!?



