突然笑い出したディランを、黙ったまま見守るしかできない私。
声をかけていいのか、見ないフリをしたほうがいいのか……と迷うけど、反応が怖いため何もできない。
どうしよう……。
これは成功なの? 失敗なの?
フーー……フーー……と息を整え始めたディランは、急にジロリと私を睨んできた。
「おい。毒味として、どれか1つお前が先に食べろ」
「えっ? 食べてくださるんですか?」
「? 作らせたんだから、当然だろ?」
嘘っ! このイベント、どの選択肢を選んでも食べてくれなかったのに!
ってことは、これは合格?
「早く食べろ」
「はっ、はい!」
驚いてポカンとしてしまったせいで、ディランに急かされてしまった。
ここで好感度を下げるわけにはいかないと、慌ててクッキーを食べようとする……が……。
これ、3兄弟の誰を食べたらいいの!?
「あの、どちらを……」
「……エリオットの顔のやつ」
「はい。では、いただきます」
まさかのエリオット!?
これ、私がエリオットの顔クッキーを食べたって、あとで本人にチクったりしないよね?



