「…そんなこと言ったら、今の方が勇気いることじゃね…?」
「…え?…どうして…?」
「…あ、確かに。よくよく考えてみるとそうだね」
「…え?…だからどうしてなんだよ……!」
玲くんと晃くんの言っている意味が分からない耀くんが少し怒りながら言った。
「……はぁ…やっぱり馬鹿だな輝は」
「…同意見だ」
二人は呆れた表情をしながらゆっくりと、私にも分かるように説明してくれた。
「……つまりね、僕たちの家には今母さんがいるから咲綺ちゃんが来ても、まだ女子がいるでしょ。でも今は、一つの家に女子が誰一人いないし、男子の人数が三人っていう、普通じゃあり得ない人数がいるんだよ」
「……あっ!…なるほど~」
「…ようやく理解できたか。このバカが」
「…バカとはひどいなバカとは!」
「バカにバカと言って何が悪い」


