『……あの、僕たち、今日こちらに引っ越してきた澤村と言います。…これからお隣同士としてよろしくお願いします』
「……あっ…!…はい。…こちらこそよろしくお願いします」
と私はあいさつした。
『……よかったらなんだけど、引っ越しのあいさつとして持ってきたお土産を受け取ってくれないかな…?』
「…あ、はい…分かりました。……すぐに出ますね」
私はインターホン越しの会話をやめ、少し不安を抱きながらも、玄関のドアを開けた。
ドアを開けると私はびっくりした。
なぜなら、私の姿を見て目を見開いていたからだ。
……やっぱり、私の声と姿の差が凄かったのかな…?
不安を抱えながら私は三人へと話しかけた。


