現に今、クラスの女子一人のことを怖がらせちまったし…。
とにかく俺は人目のつかない場所へ行きお昼を食べようとして、屋上へと向かった。
そして、お昼を食べようとしたその時、彼女…咲綺が現れた……。
なぜだろうか…?
俺は今、お昼が食べれていなくて、すごく機嫌が悪いって言うのに、咲綺を目の前にすると、機嫌が悪いのがどっかに行ってしまった。
こんなことは生まれて初めてだ。
"咲綺のことをもっと知りたい。"
そんな感情が気づくと浮かんでいた。
俺は一体どうなってしまったんだ……?
……それに、こんな感情になったのは今の時だけじゃない。
晃や耀と一緒に咲綺の家へあいさつしに行った時もそうだった。
彼女を見た瞬間に、今まで抱いたことの無い感情が心に生まれていた。
本当に俺はどうなっちまったんだ……?


