メイドさんが退室して、私は部屋に一人。
今は邪魔くさいのでメイドさんが掛けてくれた羽織を脱ぎ捨てて他の準備を整える。
この格好で帯剣していいものなんだろうか。戦神だから別にいいのかな。
どうせ必要なんだし気にしたら負けだと開き直り帯剣。
そして帰国のために、シロを馬舎から出しておきたいおころなんだけど…。
「着替える前に行っておけばよかった…。」
この格好で馬舎行ったら目立つよなー。
と、また一つの課題に差し掛かったところで。私の部屋のドアがコンコンと音を鳴らす。
「はい。」
「……え?」
ドアを開けると、レンが立っていて。
身支度の整った私を見て、硬直している。
「どうぞー?」
「…あ、うん。」
一先ずレンを招き入れる。
「……。」
「…見惚れてる?」
「うん。」
じーっと私を見つめるレンに、ボケたつもりが真顔で肯定された。
最近は誰もツッコミ入れてくれないなー。
「何か用だった?」
「用は特にないけど、リンの顔が見たくなって。」
「…えーっと。どんな顔してたらいいの?」
「そのままでいいよ。」
そのままって言われても。
私はあまりにレンが見つめてくるので、居た堪れず少し俯いて身体ごと反転させる。

