『昔にね、ハルと見つけた一匹の龍に、私は会えたよ。るうが知ったら、きっと一緒に遊びたいって言うんだろうね。だから、ハルはちゃんと見ててね。あの龍は中々心を開けないだろうから。』
「火龍の力が目覚めたよ。だからるうが先走って一人で戻って来ないように、ハルがしっかり気を付けててね。るうにはまだ伝えてないから。」
『それに私はハルと一緒に見たいから、早く元気になってね。次の新月には会えるかな。』
「新月の日に力を解放しようと思ってるから。それまで元気になって、私のところに来てね。」
『そして会えたら、たくさんお話してね。たくさん謝るからね。だから怒らないでね。それから去り行く龍に一緒に手を振ろうね。』
「会えたらたくさん話そうね。勝手なことしてごめんって謝るね。どうか怒らず許してね。私はもう、ハルと一緒にはいられなくなるけど。手を振り合ってお別れしようね。」

