(一)この世界ごと愛したい




「さて、実際にセザール王見てかなり厄介だと私は思ってる。」


「同感。」


「この王宮も、全部を把握するのはかなり難しそうだね。広いのもあるけど、敢えて覚えにくいように造られてるっぽいなー。」


「そこは俺に任せろ。俺の方がたぶん自由に動き回れる。」




ここはるうに甘えることにしよう。


私が下手に出歩けば目立つし、変なのに捕まって揉め事になるのは勘弁だ。




「俺はこの後、食事の準備がてら周りの様子見てくる。お前はどうする?」


「お風呂に入りたいです!」


「はいはい。」




手際よくお風呂の準備を済ませてくれる。


連れて来てよかったと心から思います。はい。





「俺が出たら鍵かけろ。さっきかけてなかったろ。」


「あ、いつもの癖で…つい。」




アレンデールの城では基本オープンだったので。



鍵かける習慣をつけねば!!!


ここは敵地だった!鍵大事!!!




「絶対かけます!」


「俺は外から開けれる鍵預かってるから、常にかけとけ。」


「了解です!」