三日後と言われたハルは、じっとしていても仕方がないと。
地下室から出て嘗ての自分の部屋に戻る。
筋トレを継続して。
約一日でほとんど生活に支障がない程まで、脅威の回復力を発揮する。
三日後の会合まで。
目覚めた瞬間国王となることを強いられているハルは部屋に一人、ほぼ軟禁状態。
…政とは厄介なもので。
国の大事に関わると、文官達が情報錯乱を危惧してハルとの面会を全て謝絶。
ハルはもどかしく、そして不安な気持ちを抱えたまま。
私を何度も想い時に天を仰ぐ。
筋トレだけに飽き足らず、室内で素振りまで始めたハルはただ沸々と会合の日を待っていた。

