ハルは、天を仰ぎ。
私の気持ちを考えて、また目を伏せる。
「…会いてえな。」
「リンもそう言ってた。」
「とりあえず無事なら、まず問題は俺か。」
「第一優先はそうだな。けど俺も早くリンのとこに戻りてえから出来るだけ急げ。」
するとハルは再び立ち上がり、筋トレを開始。
「とりあえず肉持って来い。」
「ジジイが飯用意してくるだろ。」
「しみったれた飯食ってたら治るもんも治らねえよ。」
るうは相変わらずなハルに呆れてつつ、言われるがまま、肉を取りに行こうと地下室から出ようとして。
…立ち止まる。
「ハル。」
「あ?」
「…頼むから、暴れてはくれるなよ。」
それだけ言い残して、るうは地下室を出た。
入れ替わって食事を持ったママとアル、そして薬を届けにジジイが戻ってきて。
るうの言葉と、ハルが目覚めてから涙を流し続けるママの様子から。
この国で何かが起こったことを察したハル。
用意された食事を平らげ、薬も飲んで。
さらに追加でるうが運んできた肉料理も、全てその身体に吸い込まれていく。

