気合いを入れたはいいものの、一体何をして過ごせばいいんだろう。
休めって言われたし、寝る?
けどお風呂にも入りたいし、食事はどうするんだろう?
「…大丈夫か?」
「え?」
なんだ、るうか…。
敵国で不意打ちはやめてくれ、心臓に悪い。
「この速さでこられるなら、部屋はそんなに遠くなさそうだね。」
「遠いも何も隣だ。」
「そっか。セザールも意外と気がきくんだね。」
この部屋も、浴室やトイレも備え付けられていて意外と快適そうな部屋だ。
「意外と元気そうだな。」
「いや、さっきまで結構へこんでたけど。なんとか吹っ切りました。」
「…それでいい。お前が気に病むことじゃない。」
「それにしても、着替える時間くらいくれてもよかったのにね。」
ママからのドレスが台無しです。
血は完全には落とせないだろうし。このまま置いててもまた思い出しちゃうし。
「俺が預かる。」
「…ありがとう。」

