暴走と言われれば、そうかもしれない。
だけどやっぱり、甘えてばかりじゃだめだって。それだけは分かってる。
「…なんも変わんねえよ。」
「るうは何にも心配しなくていいからね。」
「今まで通りだ。お前もハルも、まとめて俺が見るって。」
「それだとるうは辛くない?」
るうは仰向けにしていた身体を私に向ける。
「正直な話、ハルに勝ててねえ現状でお前が手に入る可能性は限りなく薄かった。お前の考えもずっと分かってたし。」
「分かってた…の?」
「当たり前だ。今も俺に盛大に気を遣ってるつもりだろうが、そっちの方が辛い。」
「うん?」
るうは真っ直ぐに私を見る。
思わず目を逸らしてしまいたくなるけど、私は結局逸らせない。
「俺から勝手に離れようとすんな。」
るうの気持ちに応えられないから。私は離れねばと思ったけど、その方が辛いと。
離れてほしいわけじゃないと。
「離れる方が…辛い?」
「確実にな。それ以外はどうでもいい。」
私が離れることだけが辛いなら。
今だけは私の悪は許されるだろうか。
「るうっ!」
「っ!?」
私はるうの胸に飛び込んだ。
元い、突進した。

