(一)この世界ごと愛したい




私はどうしていいか、最適な答えが見つけられず。


ただただ、るうの横顔を眺める。




確かにるうとの関係性が壊れてしまうことが、怖いと思ったのは事実。





恋人に発展すると今以上の関係になるから、今のままの関係性ではいられなくなる。




…今以上ってなんだ???





「顔こえーぞ。」


「…大丈夫。気にしないで。」




こうなってしまった以上、甘えちゃいけない。


望まないものに、手を伸ばしちゃいけない。





…るうと、離れなきゃいけない。





だって、これで尚るうを求めてしまったら、私はさらにるうを苦しめることになる気がする。



タイミング的には、案外間違ってはなかったのかもしれないとも思った。





私はするりとるうが握りしめていた手を抜き取る。




「…リン?」


「……。」





大丈夫。


元々、こうなることは決まってた。



気持ちの折り合いをつけるのが、少し前倒しになっただけのこと。


るうには本当に幸せになってほしい。





「私はるうを苦しめてばっかりだけど、いつも側にいてくれてありがとう。」


「……。」


「私、ちゃんとする!お皿を割らずに洗えるようになるし、ご飯も一人で準備してちゃんと食べる!」


「…それはいいことだけど、相変わらず考えが暴走してるな。」