それから与えられた部屋へ案内された。
るうは私の部屋で、ある程度の荷解きをした後に従者用の部屋へと案内されていった。
婿であるはずの第三王子とはあれから口も聞いていない。
「…疲れた。」
これ、初日だよね?
こんなこと毎日繰り返すのか?
流石に気持ちが堪える。
私の心が壊れる前に短期戦に切り替えるべきか、そんなことまで考えてしまう。
動きにくいドレスを脱ぎ、るうが用意してくれた服に着替える。
ママが選んでくれたドレスは、返り血がしっかり染み込んでいて。私を責めているようにさえ思えてならなかった。
パンっ!と私は自分の顔を叩いて、しっかりしろと自分に言い聞かせる。
弱気になれば負ける。
戦はどんな状況でも、気持ちが大事だ。

