(一)この世界ごと愛したい




「なんでお前が不思議そうにしてんだよ。」


「だ、だって…。」


「俺とはこのままの関係で、それ以上は望まねえってことだろ?」





確かに、それが怖いと思った。


それをフラれたと…。







「…あ、そっか。」




るうは恋愛対象ではないと、やや遠回しに私はお断りしたことになる…のか。




え、誕生日に…?


しかも、訳もわからず漏れた本音で…?





「……。」


「……。」




え、私最低すぎない???



途端に申し訳なくなってきて、悪は完全に私に移行している気がします。





「…ど、どうしよう?」


「どうもこうも、こっからは俺の問題だ。」


「…はい。」




めちゃくちゃ落ち込んでいるかと聞かれると、るうの表情はいつも通りに見える。



そう振る舞ってるだけだったりする…?




「……。」


「……。」




この重い空気に、私は耐えられそうにない。


けど自分の蒔いた種だし、逃げ出すのってどうなんだろう。




そもそも、るうは私の手を握ったままだ。