(一)この世界ごと愛したい




るうがこちらへ向かって動こうとした時、すぐに私はるうに向かってストップと手で防ぐ。



私が手を伸ばしたことで、るうは近付けない。




「…謝ったろ。」


「反省の色が見えませんでした。」


「してねえからな。」


「なんで開き直ってんの!?」




もうびっくりしちゃうよ。


まさかの反省してない発言をしたるうを、私は思わずじっと睨む。







「俺はお前が好きで、欲しいと思って何が悪い。」


「なっ…。」




なんて横暴なのっ…!?





「お前が本気で嫌だったなら謝る。」


「私は……。」





嫌、だった?


嫌じゃ、なかった?












「…怖かった。」


「完全に俺が悪じゃねえか。」




るうは落ち込んで。


私の腕一本の距離をきちんと守ったまま仰向けになる。








「るうと…こうして過ごす時間には、もう戻れない気がして…怖かったの。」



「……はぁ。」



るうは私が伸ばしたままにしている手に、自分の手を重ねる。










「まさか誕生日にフラれるとは思わなかった。」



「え?」



「それで諦めるかは別として、お前の気持ちは分かった。」






私の気持ち…?


私はるうを振ってしまったのか…?