「…それは無理だな。」
るうが、そっと私を抱きしめる腕を解く。
それはそうだ。
明日長時間馬を走らせるから疲れることは確定してるし、前日にしっかり休まなきゃしんどいのはるうだもんね。
「俺はもう、今以上がほしい。」
「へ…?」
るうは私の頭の下に腕を通し。
そのままグッと私の頭を自分へ引き寄せる。
「っん…。」
そのまま塞がれた唇から、思わず息が漏れる。
今以上がほしい…と言うのは。
もう抱き締めるだけじゃ足りないと。
そういうことだろうと思ったのは、あまりにも熱い。私を逃さないるうの唇がそう物語っている気がするから。
こんな荒波のような勢いに、流されてしまったら。
私はどこに辿り着くんだろうか。
…でも、それはダメだと。
頭がちゃんと理解しているので、私はグッとるうの身体を押し返そうと腕に力を込める。

