(一)この世界ごと愛したい






「…それは無理だな。」




るうが、そっと私を抱きしめる腕を解く。





それはそうだ。



明日長時間馬を走らせるから疲れることは確定してるし、前日にしっかり休まなきゃしんどいのはるうだもんね。













「俺はもう、今以上がほしい。」



「へ…?」




るうは私の頭の下に腕を通し。


そのままグッと私の頭を自分へ引き寄せる。







「っん…。」




そのまま塞がれた唇から、思わず息が漏れる。





今以上がほしい…と言うのは。




もう抱き締めるだけじゃ足りないと。


そういうことだろうと思ったのは、あまりにも熱い。私を逃さないるうの唇がそう物語っている気がするから。





こんな荒波のような勢いに、流されてしまったら。


私はどこに辿り着くんだろうか。






…でも、それはダメだと。



頭がちゃんと理解しているので、私はグッとるうの身体を押し返そうと腕に力を込める。