私の手を掴んだままのるうも、また動かない。
謎に沈黙が走る。
「…寝るか。」
「うん?」
と言うことで、大人しく布団に入る私とるう。
「ちょっと時間早かったか。」
「るうは明日移動大変だし早く休んだ方がいいよー。」
「…だな。」
るうは大人しく目を瞑る。
『俺がいなくてもちゃんとやれ。』
さっきのるうの言葉が、私の中で反芻する。
分かってる。
るうはハルの従者であって、ずっと私の側にいられるわけじゃない。
ハルが目覚めればハルのところへ戻るのが理。
それに私は、これから本当に自分の力でちゃんとやらなきゃいけない時が来る。
「…おやすみ、るう。」
私は目を閉じたるうに、そっと呟く。
おやすみと声を掛けたのにも関わらず、るうは再び目を開けたらしい。
「リン。」
「ん?」
「…ちゃんと帰ってくる。」
私の心臓が大きく波打つ。
「…うん。待ってるよ。」
「……。」
るうは何も言わずに私を抱き締める。

