「ハルが暴れ出しそうだったら渡してねー。」
「…何書いたんだ?」
「落ち着いてねってことと、前に見た…夢の話。」
「夢?」
夢だったのか、現実だったのか。
子供の頃はわからなかったけど、今は現実だったんじゃないかなと思える。そんな夢。
「ハルとの思い出の話だよー。」
「それで鎮まるか?」
「大丈夫だと思う。ハルもきっと覚えてくれてるはずだからねー。」
私の策を、汲み取って。
ハルはきっと迎えに来てくれる。
「ここで待ってるから。るうもハルと、気を付けて戻って来てね。」
「ああ。」
るうはその手紙を仕舞い、明日離れ離れになってしまう私に視線を向ける。
「なにー?」
「…今日はここで寝る。」
「えー可愛いー。るう寂しくなっちゃったのー?」
私はそう言ってるうの頭をよしよしと撫でると、るうはすぐさま私を睨む。
そんな私の手は掴み取られ、動かせない。

