ちゃんとやるって、意外と難しい。
「あれ、ケーキは?」
「…わざわざ自分のケーキ用意すんのもなと思って、今回はなし。」
「私の出番だっ!!!」
夜ごはんも食べ終わったことだし、王宮中駆け回ってケーキを探そう。
私はそう思い立ち、部屋のドアに手を手をかける。
「お前が食いてえなら俺が準備するけど、いらねえなら大人しくしてろ。」
「私はいいけどるうのお誕生日だもん!るうにちゃんと届けるよ!」
「じゃあいらん。ここにいろ。」
ケーキ探しの旅に出ようとする私の手は、ドアノブにかかっていたんだけど。
るうはそれを阻止して私を引っ張り再び部屋へ戻す。
「あーあ。やっと私に出来ることがあったと思ったのにー。」
「お前は今日一日俺といる大事な仕事があるだろ。」
「…確かに言ったねー。」
そんなこと言った。しかも私が言った。
それにしたって、このまま本当に何もせず過ごしてていいんだろうか。
「プレゼントもここにはないしなー。」
「別にいらねえよ。」
「そんなことない…いや、いらない可能性もあるのか。もしいらなかったらハルにあげてー。」
「何くれるわけ?」
私がるうにあげようとしている物。
それは宝石…というか石です。
「国宝。」
「貰えるか!!!」

