純白のドレスが血に染まったように。 私の心も黒く染まる感覚を覚えた。 従者としてこの場にいるるうは、どう思っただろう。 呆れてるかな。 いや、軽蔑してるかもしれない。 「陛下、この神の力は既にこのセザールのものです。他国からきた不束者ですが、これからは誠心誠意セザール国のために剣を取りましょう。」 「姫も長旅で苦労をかけたな。今宵はゆっくり休め。」 「お心遣いありがとうございます。」 膝をつき、頭を垂れ、感謝を伝える。 しかしこうまでしてでも、早くこの場を離れたい気持ちが強かった。