(一)この世界ごと愛したい




とにかく打ち合い。


打って防いでを何度も繰り返す。




途中休憩を挟んで。


そんなことを続けて早数時間。





「…あー、きつー。」


「けど、なんとか勘は戻った。」




確かに。


そしてるうがいる間に稽古出来て、本当に助かったのは私の方な気がする。





「お風呂入りたいー。」


「じゃあ部屋戻るか。」




もう汗だくでくったくた。


るうはお誕生日にも関わらず、お風呂の準備をして、私が入浴中に自分もシャワーを済ませて。



それはもう無駄のない動きです。




「…晩ご飯まで、出来てる。」


「食欲なかったか?」


「そうじゃないけど。」



私には何もさせてくれないなー。


結局私がやってもるうの手を煩わせるだけだろうから、これでよかったのか…?





「あ、俺がいない間はメイドが一人来てくれるから。」


「え!?」


「これで前回みたく何日も飯食わねえなんてことにはならねえ。」


「メイドさんわざわざ呼ばなくても私一人で大丈夫だよ!」




まさかのカミングアウトに焦る私。




「ダメだ。起床時間と風呂と色々頼んであるから、明日から俺がいなくてもちゃんとやれ。」


「……。」




るうが、いなくても…か。


ちゃんと…やる。