(一)この世界ごと愛したい







「るうー!お誕生日おめでとうー!」




珍しく頑張って朝一人で起きて。


朝から私の部屋へやってきた本日の主役のるうに、笑顔でお祝いを伝えて、ぎゅっと抱き締める。





「びびったー…。」




まさか私が起きてるとは思わなかったんだろうるうは、あまりの驚きと衝撃に少し体のバランスを崩した。





「私もやればできるの!」


「じゃあ毎日やれよ。」


「…さて。今日はるうのやりたいことをしましょうー。」




るうのごもっともなツッコミは耳が痛いので塞ぎます。


こんなこと毎日は続きません。





「なにがいい?」


「…なにって言われてもなー。」


「考えてなかったの!?」


「…じゃあ、稽古?」




はい?



まさかるうから稽古に誘われる日がくるなんて思わず、私は目をぱちくり。




めちゃくちゃ意外です。


いつも嫌々私に付き合っているものとばかり思っていた。





「るうのやりたいことだよ?」


「ああ。ハルが目覚めた時を狙って勝負を挑むために力は付けときたい。」


「そ、それはハル可哀想な気が…。」




とは思ったけども、るうがやりたいなら仕方ない。




私達は早速稽古場へ向かうことにしました。


スーザンのこともあるし、一石二鳥だなと内心思ったりしています。