(一)この世界ごと愛したい





私はそのまま、一体いつ眠ってしまったのか。


次に目を開けた時にはるうが部屋にいて。優雅にコーヒーを飲んでいるのが目に入った。




「…起きたか?」


「う…?」


「もう昼過ぎだ。飯食うか?」




返事をするほど頭が回らないので、代わりに首を横に振る。





「昨日は夜中まで楽しんだらしいな?」


「たの…し……っ〜。」




楽しかったんだっけ?


と思い返した時に、アキトとのここでの過激な一件を思い出してしまい。



私は堪らずまた布団に潜る。





「…あ?」



そんな私の異変に、声のトーンが落ちるるう。




アキトの馬鹿!!!


なんで私が寝起きでこんなこと考えなきゃいけないの!?変態みたいじゃん!?





「さてはまたあの馬鹿が何かしたな?」




あの馬鹿とは、言うまでもなくアキトだろう。




「私は何もしてない!」


「…あのホラ吹き。」


「アキトはもう城に帰ったし!私も大丈夫なので!着替えてきます!!!」




私は布団から飛び出て、すぐに脱衣所に駆け込む。


そして、着替えて支度を済ませて出来るだけ早く部屋へ戻る。






「るう!」


「…何だよ。」



「アップルパイ美味しかった!ありがとう!」



大事なお礼を言うのを忘れていたので、足早にるうへありがとうを伝える。




「ああ。それはいい。」


「本当に美味しかったよー。さすがるうだねー。」


「はぐらかそうとしてんのバレバレだぞ。」


「…してない。」




くそ、バレてたか!!!