本能と言われても、頭が先に動いちゃう私には非常に難しいぞ。
なーんにも考えずアホになればいいのか?
「私には向かなさそう…。」
「こりゃダメだ。レンも何とか言ってやれ。」
なんでレンに振るんだよ。
「俺は、リンが選ぶ道を応援するよ。選ばれたいとは思うけど強制することじゃないしね。」
「……。」
「レンよく言った!!!」
もう勘弁してください。
これ以上私に追い打ちをかけないでください。
「おいリン!聞いてたか!?」
「聞いてたも何も…。」
「え!?まさか知ってた!?」
「…私帰る。」
私はもうどんな顔でこの場にいればいいのか分からなくなり、退散しようと考える。
どうせこれ以上用はないだろうし。
「レンいつの間に!?」
「アキト、俺もう怒っていい?」
「あ、いやいや!待て!リン!!!」
私は本気で帰ろうと部屋のドアに手をかける。
「悪かったって!」
「…いいよ。どうせ私が悪いんだし。」
「拗ねんなよ!」
アキトは帰ろうとする私の手を掴み、再び部屋の中央へ戻す。
いやもう帰らせてよ!!!

