この力に敵う人がいるなら。
それはハルだったり、るうだったり、愛する家族だったり。または私の大事な人たちだけ。
「むうっ…!?」
「お前やっぱ可愛くねえ。」
私の頬っぺたをつねるアキト。
「いひゃい。」
「レン、トランプやるぞ。」
と、トランプ!?
なんで今からそんなことするの!?
「お前できるか?」
「…やったことは、あるけど。」
レンは何故持っているのか、トランプの束を引き出しから準備している。
…まじで今からやんの???
「おし!ポーカーだ!!!」
「…ねえ、なんで今なの?私部屋で本読みたい。」
「やるったらやるんだよ!まさかリン弱えのか!?」
「アキトには負けない…はずだけど。」
安い挑発に乗って、結局三人でポーカーを楽しむことになりました。
そして、最後に一番多く勝った人は一番負けた人になんでも一つお願いできる権利が得られる。そんな負けた人向けの罰ゲーム付きで始まりました。

