トキに締め上げられていたけど、るうがまた私をトキから離してくれて。
窒息せずに済みました。
「ったく…。」
「リン!ねえ本当に全部いいの!?」
「約束したもん。ちゃんとあげるけど、いらないの一個だけくれない?」
「一個!?一個でいいの!?」
るうのお誕生日があるからね。
お祝いに必要なものを買うのにお金がほしいので、その分だけいただけると嬉しいなと思ってます。
「うん、もうすぐるうのお誕生日だから。そのお祝い用に一個だけください。」
「なにその理由。リン可愛い…間違えた。優しいね!」
「トキ今日は子供みたいだねー。」
もう大はしゃぎなトキさん。
こんなに喜んでくれるなら、私も疲れてる中頑張って仕事した甲斐があったよー。
「これ運ぶの大変だからサク呼んでくる!」
トキはもう落ち着こうともせず、部屋から飛び出して行ってしまった。
「悪いな。金に関してはうるせえんだよ。」
「今日のトキ可愛いね。」
「これでトキの中でのお前の好感度は爆上がりだなあ。」
「今更?約束したの結構前だよ?」
それならもっと早くに爆上がりしてほしかったよ。
そしたら戦中怒られずに済んだかもしれないのにさー。
「あいつは中々人を信じようとしないからなあ。」
「…ふーん。」
「お前も相変わらず他人に興味ねえなあ?」
興味ないと言うか。
知ったところでどうしようもないし。
「あ、いたいた。アキト。」
「レンも来たのかよ。」
「ちょっとアキト借りてってもいい?」
アキトを探してやってきたレン。
二人で話したそうだったので、どうぞどうぞとアキトを差し出す。
トキには後で伝えておこう。

