神事まで一ヶ月を切ったとはいえ、もう少しるうの出発を遅らせたいところだけど。


あまり早くハルを目覚めさせてしまうと、私の手紙なんか無視して攻めてこないとも限らない。




「…あっ!」


「なんだよ。」


「るうの誕生日、もうすぐじゃない!?」




ナイスタイミングです。




「あーそうだな。」


「どうしよう?」


「今はハルが最優先だろ。」


「出発は誕生日の後にしよう!プレゼントはアレンデールに帰った後に渡すね!」




丁度、るうに渡したいものがある。


今ここにはないけど。



アレンデールの宝物庫に、私の記憶が正しければまだあったはずだ。




「プレゼントはないけど、当日は私が一日一緒にいてあげます!」


「…俺からすれば何よりのプレゼントだな。」


「い、いや…大したことは出来ないよ?あんまり期待されてもいつもの日常と変化はあんまりないよ?」


「ああ、別にいい。」




いいんかーい。


ちょっとボケの要素入れたつもりだったのに、素直に喜ぶんかーい。



自分で言っちゃうけど、これが恋の力ですね!!!